おしゃれを楽しみたい!医療用ウィッグのスタイリング方法
医療用ウィッグも地毛と同じようにおしゃれにアレンジしたいですよね。医療用ウィッグをアレンジするときは使用するスタイリング剤に注意が必要です。ウィッグに適していないスタイリング剤を使用すると、大切なウィッグを痛めてしまうので注意が必要です。この記事では、ウィッグをスタイリングするときのポイントをご紹介します。
ワックスは使える?専用スタイリング剤が一番?
医療用ウィッグをスタイリングするときは、基本的にウィッグ専用のスタイリング剤を使用することをおすすめします。ウィッグ専用のスタイリング剤はウィッグの毛を痛めないように配慮して作られています。市販のワックスの中には、ウィッグの毛に使用すると毛を痛めてしまうものもあります。
とくにハードタイプやジェルタイプのワックスは、付着した成分を落としにくく、ウィッグの毛を痛める可能性が高いので使用は避けるようにしましょう。もし市販のワックスを使用したいときは、シアバターやアルガンオイルなどの自然由来の素材から作られ、化学合成成分不使用のものを選択するようにしてください。自然素材のワックスであれば、付着した成分を落としやすく、ウィッグの毛を痛める可能性は低いといえます。
また、ベタつきの少ないワックスを選ぶことも大切なウィッグを痛めないためのポイントです。スタイリングによってキープ力がほしい場合は、ステックタイプのワックスを使用するのもおすすめです。
使っちゃダメ!フレーキング現象を起こさないためには
ウィッグをスタイリングするときには、ヘアスプレーの使用は避けましょう。ヘアスプレーは接着成分を髪へ付着させることでヘアスタイルをキープします。そのため、スタイリングをするためにヘアスプレーを何度も使用すると、髪に接着成分が蓄積され、白く固まって残ってしまうフレーキング現象が起こる可能性があります。フレーキング現象が起こったウィッグは毛が痛んでしまい、きれいな状態に戻すのにとても手間がかかります。
また、ヘアスプレーと同様にハードタイプのジェルやムースもフレーキング現象を起こす原因になるので、使用は控えてください。もし、大切なウィッグにフレーキング現象が起きてしまった場合には、まずウィッグをぬるま湯に浸して、こびりついた接着成分をやわらかくしましょう。
そして、接着成分がやわらかくなったらシャンプーでやさしく洗い流してください。一度ですべての汚れが落ちなくても、何度かぬるま湯に浸してシャンプーで洗うという工程を繰り返すうちに少しずつウィッグがきれいになります。接着成分がきれいに落ちたら、最後にトリートメントをつけてウィッグの毛にうるおいを与え、毛流れを整えましょう。
ワックスの付け方
医療用ウィッグにワックスを付けるときの手順をご紹介します。まず、ウィッグをくしでとかして毛流れを整えましょう。くしでとかすと、毛流れが整うだけでなく、ウィッグについたほこりなどを一緒に落とすことができます。ウィッグの毛流れが整ったら、ワックスを手に取り、つけていきます。
ワックスは手の平でよく広げ、少量ずつウィッグにつけるようにしましょう。一度に多くのワックスをつけてしまうとベタッとした印象になってしまうので注意してください。全体にボリューム感を出してふんわりとした仕上がりにしたい場合は、髪の中間からトップにかけて揉み込むようにつけましょう。毛束感を出したい場合は、指先にワックスを付け、髪の毛を少しずつつまんでつけましょう。
ウィッグをスタイリングするときは、ウィッグ専用のスタイリング剤を使用するのがおすすめです。市販のワックスの中には、ウィッグを痛めてしまうものがあるので注意が必要です。もし、市販のワックスを使いたい場合は自然由来の成分から作られ、化学合成成分不使用のワックスを選択するようにしましょう。大切なウィッグを痛めないように気を付けながら、思いっきりおしゃれを楽しみましょう。