使わなくなった医療用ウィッグはリサイクルに
抗がん剤治療などで髪を失った方の心の支えとなってくれるのが、医療用ウィッグです。
そんな心強い味方であるウィッグも、髪が再び生えてくれば不要のものとなってしまいます。
そんな時に考えていただきたいのが、医療用ウィッグのリサイクルについてです。
安易に捨ててしまったりせず、また再びそのウィッグが活躍できるような場所を考えてみてはいかがでしょうか。
医療用ウィッグは心強い味方。でも…
抗がん剤の治療がひと段落し、一年ほど経つと髪は再び生えてきます。
もちろんそのスピードや回復の早さには個人差があるものの、ある程度の期間を経ると医療用のウィッグは要らなくなるものです。
しかし一定の時間を共に過ごしてきたウィッグを、不要だからといって捨ててしまうのは勿体無いし、気が引けるものです。
そんな時に考えていただきたいのが、医療用ウィッグをリサイクルするという手段です。
医療用ウィッグは通常のファッションウィッグよりも高品質で、中には全て人毛で出来ているような高級品もあります。
そんなウィッグを捨ててしまう前に、知り合いの中にそういった製品を必要としている方がいれば譲ってみたり、欲しい方を募ってみるというのも一つの手段です。
もしかすると身近に同じ病気で闘病している方がいるかもしれませんし、親族で同様の需要がある方がいるかも知れません。
即座に捨ててしまわず、まずは再利用するという方向性で考えてみるというのも大切なことです。
すぐには見つからなくても、少しの時間を経て需要があるかも知れないので、綺麗に保管しておくことをおすすめします。
オークションやフリマアプリという手もあります
もし身近にそういった製品の需要がなかった場合には、インターネットオークションやフリマアプリなどを使用して欲しい方に販売するというのも良いでしょう。
必要としている方がいるのなら、そういう方に活用してもらった方がウィッグも喜ぶというものです。
そういう際には使用年数や商品の状態、毛髪のコンディションなどを事細かに報告しつつ販売するのが得策です。
お相手もきっと生半可な気持ちでウィッグを探しているわけではないと思うので、親切に丁寧な対応を心がけるとスムーズな取引につながります。
売買が成立したら、念入りに洗浄してからお相手に送付するようにしましょう。
医療用ウィッグは高額なものなので新品では買えないけれど、中古なら…と藁をもすがる気持ちで購入している方も多いのですから、その気持ちを汲んで丁寧に対応して差し上げてください。
そういった手順を踏めば、自分の元では用がなくなったウィッグが再び活躍することが可能となります。
無駄に捨ててしまうよりも、ずっと有意義で有効な活用方法だと言うことが出来ます。
ロングのウィッグは特に需要があります
医療用ウィッグは全般的に需要が高いものですが、特にロングのウィッグは重宝されます。
もともとロングヘアの医療用ウィッグは大変高価で希少なものです。
なぜかと言うとその材料となる長い髪(人毛)自体が入手が難しく、高額で取引されているからです。
ロングヘアの医療用ウィッグを使っていた場合、きっと『欲しい、譲ってくれないか』というお声はたくさんかかってくることと思います。
そして、ロングのウィッグはアレンジが自在なので人気が高いと言う面もあります。
ヘアアレンジも自由自在に行うことが出来ますし、人毛であれば染髪やパーマをかけることも出来ます。
さらにミディアムやボブにカットし直すこともできるので、いかようにも再利用ができる代物なのです。
これから医療用ウィッグを活用して過ごしていこうと思っている方にとっては、中古で販売もしくは譲ってもらえるのであればとても嬉しいことであることは間違いありません。
このように、方法次第でまだまだ活躍できる医療用ウィッグは、できる限りリサイクルをする手段を取って頂きたいものです。
その製品を再び活躍させてくれる方が、きっとどこかでその働きかけを待っています。