医療用ウィッグにパーマをかけることは可能?
おしゃれで使われる物として知られているウィッグ、その中には医療用ウィッグもあります。
目的は脱毛というコンプレックスをカバーするためですが、おしゃれに見せるためにカールやパーマなどをかけることは可能なのか、事前にしっかり確認しておきましょう。
人毛には好みでかけることが可能
ファッション性のあるおしゃれウィッグと異なり、脱毛症であったり、薬物療法による副作用からハゲてしまい、それを隠すことが医療用ウィッグの目的になっています。
そのため、自然に見えるように素材や作りに関してはクオリティーが高く、値段も高額です。
JIS規格で定められた基準に合格しなければならず、抗菌・防臭加工を施してあるのも特徴です。
購入を検討する際に疑問視されるのが、「パーマをかけることができるのか」という点です。
というのは、人前に出るために身に付けたい、こうした人もいるからでしょう。
へんてこりんなヘアスタイルでは恥ずかしさを覚えるかもしれません。
最近では、様々な種類がラインナップされ、自分好みのヘアスタイルで選ぶことも可能です。
自前のコテを使えば、ゆるふわパーマ風に仕上げることも実際には可能です。
結論から述べれば、パーマをかけることはできます。
しかし、それは人毛いわゆるヴァージンヘアのみ施すことができるようです。
人工毛では、スタイルキープしやすいものの、その耐久性が人毛に比べると劣ってしまいがち、耐熱性もなく、カールなどができない製品の方が圧倒的に多い傾向です。
ちなみに、どのタイプであってもアイロンでスタイリングすることは可能です。
人工毛ではかけることはできない
医療用ウィッグには、アクリル系またはポリエステルなどから作られた人工毛と、人毛部分が退色することがある人毛と人工毛のミックス、そしてパーマをかけることのできる人毛があります。
特殊加工を施した人毛であれば、アレルギーを起こしやすい人も安心して身に付けられます。
人毛ならドライヤーを使ってのセットも可能で、自分の髪と同じように退色や枝毛によるヘアダメージもありますから、もちろんヘアケアは必須です。
医療用ウィッグは扱い方次第で寿命が短くなってしまうため、パーマをかける、あるいはかかっている場合は注意が必要です。
人工毛の場合には耐熱性がなく、パーマの薬剤も強い成分ですし、放置時間や温度管理を間違えれば、医療用ウィッグの髪だけでなく、本体もダメージを受けてしまい、使い物にならなくなります。
ですから、可能な限りはお手入れ方法を含め、専門店にて相談しましょう。
美容室でかけることも可能になる
育毛サロンや美容室を展開している専門店ならば、髪のことを知り尽くしています。
自分の髪に合っているかどうか、髪質や色はもちろん、浮いてしまうことがないようにフィット感もポイントです。
パーマをかけるにしても、絡まりやすいためにブラッシングのしやすさも考慮して選ぶ必要もありそうです。
自分好みにアレンジすることも可能ですし、全国に直営の美容室がある専門店ならば、美容室として利用もできそうです。
人毛より軽くて速乾性のあるオリジナルの人工毛を採用する医療用ウィッグも話題で、簡単なブラッシングをするだけでスタイリングが決まります。
さらに、ドライヤーやホットカーラーを使用することも可能、人工毛でも自宅でスタイリングが楽しめます。
スパイラルやゆるふわ、部分パーマなどは人毛にのみ、薬剤を使わずに低熱でのホットカーラーならば人工毛でもカールをかけることはできます。
医療用ウィッグの魅力は、自然な付け心地ですが、ヘアスタイルを多彩に変えたいのなら、パーマをかけることが可能です。
ですが、自分の髪と同じように人毛でなければならず、お手入れに手が抜けないのもポイントです。