帽子付き医療用ウィッグは通常の医療用ウィッグと何が違う?
医療用ウィッグには複数の種類があり、その中でも注目されているのが通常の医療用ウィッグと帽子付き医療用ウィッグです。どちらを利用しようか悩んでいる人も実際に多く、その違いを明確に理解したい方も少なくありません。この記事では、帽子付き医療用ウィッグは通常の医療用ウィッグの違いを明らかにします。
帽子付き医療用ウィッグとは?
帽子ウィッグは、ウィッグの内側が防止になっており、通常のウィッグで必要になるアンダーキャップ(インナーキャップ)の着用が不要です。簡単にかぶれるのが最大の特徴であり、使い勝手のよさに注目が集まっています。また帽子とウィッグが一体化しているため、ウィッグを被ると帽子を被れない、といったデメリットを解消してくれます。
■帽子付き医療用ウィッグの構造
ウィッグの内側にマジックテープ式のアジャスターが装着されているのです。したがってサイズ調整も可能であり、自分に合うサイズが分からない初心者でも安心です。もちろん無料試着に対応しているところもあるので、利用したうえで購入するか判断するのもおすすめです。
帽子付き医療用ウィッグと通常の医療用ウィッグの違い
ここでは帽子付き医療用ウィッグと通常の医療用ウィッグの違いを明らかにします。
■価格の違い
通常の医療用ウィッグと比較すると、コスト的に抑えられているのが帽子付きウィッグです。通常の医療用ウィッグの価格は、既製品の場合は1万円から10万円程度、フルオーダーになると数十万円になることも珍しくありません。
一方で帽子付きウィッグは通常のウィッグと比較すると、作業する面積や髪の量が4分の1から5分の1程度です。ウィッグ作成にかかる原価が抑えられるため、販売価格も大幅にダウンします。
■着脱が簡単
通常の医療用ウィッグは装着までに時間がかかり、急いでいるときなどの利用がしづらい、とのデメリットがあります。また脱ぐときにも時間がかかるため、面倒臭さを感じる方も少なくありません。
その点、帽子付き医療用ウィッグはかぶるだけなので時間もかかりません。忙しい朝の時間帯でもすぐに着用できるので、使い勝手にも優れています。
■お手入れの違い
通常の医療用ウィッグはお手入れが難しく、汚れがついたときなどは気軽に洗えません。ウィッグ自体が壊れてしまうこともあるからです。
一方で帽子付き医療用ウィッグはお手入れが簡単で、シャンプーを使って気軽に洗えるものがほとんどです。お手入れを少しでも簡単にしたい、と考える方にも帽子付き医療用ウィッグはおすすめ。
帽子付き医療用ウィッグを選ぶメリット
帽子付き医療用ウィッグのメリットを3つ紹介します。
■頭に負担をかけにくい
ウィッグを付ける際には、頭皮を保護する目的でアンダーキャップが利用されます。実はそのアンダーキャップの締め付けの影響で、頭痛が出る方も少なくありません。しかし帽子付き医療用ウィッグはそのアンダーキャップ自体が不要であるため、頭痛が起こりにくいのです。
■フィットしやすい
フィットしやすい設計で、通常の帽子と同じように簡単にかぶれます。前述したようにマジックテープでのサイズ調整も可能なので、頭が小さい方でも大きい方でもとくに問題はありません。
■安い
通常の医療用ウィッグと比較すると、半額以下で購入できることが多いです。治療費にお金がかかるので、「ウィッグにかけるお金はできるだけ抑えたい」と考える方にも最適なのが帽子付き医療用ウィッグです。
帽子付き医療用ウィッグは通常の医療用ウィッグの違いを明らかにしました。価格や着脱の簡単さ、そしてお手入れの違いや頭への負担などに差異があります。どちらにもメリット・デメリットがあるので、一概にどちらのほうがよいとはいえませんが、気になる方は一度お試し着用してみて感触を確かめてみましょう。通常のウィッグと使い分けるのもおすすめです。