医療用ウィッグの補修にかかる費用
抗がん剤を利用した治療の副作用として起こる髪の脱毛は、男性、女性ともに深刻な問題といわれています。髪を失ってしまうことは大きな損失だと考えられ、そんな髪の悩みを解決するためにも利用されているのが医療用ウィッグです。しかし医療用ウィッグは定期的なメンテナンスが必要なため、補修にかかる費用を把握しておくことが大切です。
医療用ウィッグの補修の必要性とは
医療用ウィッグは、利用者の希望のヘアスタイルを実現してくれるメリットがあり、治療中という方でも安心して普段どおりにおしゃれを楽しむことができるといわれています。ショートタイプの医療用ウィッグと比較して、ロングヘアタイプは冬場に使用すると襟の厚いセーターやコート、マフラーを身につけることによって摩擦が起こってしまいウィッグの襟足が傷んでしまいます。
また冬場は空気が乾燥しやすくなっているので、1年の中でもとくに摩擦が起こる傾向にあります。そのためウィッグの襟足の長さが肩に付くより長めのウィッグを利用しているなら、きれいな状態を維持するためにも定期的な補修が必要となります。
医療ウィッグは長く使うほどカールが落ち、退色や毛の絡まりなどが起こりやすくなるので、こまめにメンテナンスを行うほど一つのウィッグを大切に使い続けることが可能です。医療用ウィッグを購入する際には、アフターサービスとして補修も行ってくれる場所を選ぶことが大切になります。
補修にかかる料金はどれくらいかチェックしよう
自宅でこまめにお手入れをしていても、繰り返し使用した医療用ウィッグは毛が抜けやすくなったり全体的にボリュームが低下したり、しっかりヘアセットができなくなってしまうといったトラブルが発生してきます。そのため少しでも一つの医療用ウィッグを長く大切に利用するためにも、こまめに補修をしてもらうことが大切です。
実際にウィッグ専門業者で行われている内容は、テープ接着台の取り替えや、ネットが破れてしまった部分の補修、ベースコーティングや部分増毛、分け目パート交換やフロント生え際スキン交換などがあります。これらの修理にかかる金額は2万5,000円からで、一番高い内容となるとウィッグ全体のボリュームをアップさせたいという時に行う増毛処理が5万円ほどかかります。
ただ専門業者によってかかる費用が異なることや、購入したメーカーの商品であればアフターサービス期間内なら無料で対応してもらえる場合もあるので、まずは医療ウィッグを購入したメーカーの補修費用を確認しておくことが大切です。
医療用ウィッグの補修の流れを知る
一般的に医療用ウィッグの補修を依頼する場合は、購入したメーカーに修理依頼を出す方法が一般的です。大手のウィッグメーカーになると、購入後のアフターサポートとしてメンテナンスや補修を行ってもらえるサービスがついている場合もあるので、メーカーに依頼したほうが安心だといわれています。
ただメーカーによってはかかる費用が高額になる場合もあるので、補修してもらうよりも新しく作ったほうが安いと感じる方も多いようです。そんな方におすすめしたいのが、メーカーを問わずすべての医療用ウィッグを修理対応してくれる専門業者を利用する方法です。
店舗で依頼をする方法ではなく郵送修理となるので、郵送できるタイプの医療ウィッグであれば対応してもらえるので処分を検討している人も利用をおすすめします。
依頼の流れとしては電話もしくはメールにて申し込みを行い、医療用ウィッグを梱包して郵送するだけです。後は修理業者が状態を確認した上で、利用者の希望に合わせた対処を行います。ネット破れやPUの劣化や抜け毛の修理であれば、平均27,800円ほどで利用できるのでリーズナブルです。
医療用ウィッグはがん治療中でも自分らしさを失わないために非常に重要なアイテムになっています。しかし消耗品でもあるので、定期的に補修を行ってきれいな状態に整えておく必要があります。そのためにも補修にかかる費用や補修方法をしっかり把握しておきましょう。