医療用ウィッグのズレ対策に役立つクリップの使い方
がん治療をする場合、多くの方は頭髪がなくなることを懸念します。これは女性だけでなく男性も同様であり、心に大きな負担をかけることでしょう。昨今は医療用ウィッグが開発され、補助金を適用している自治体もあり、安価に購入することも可能になりました。この記事では、ウィッグのスタイルをキレイに保つ、クリップの使い方などを紹介します。
そもそも医療用ウィッグとは何?
ウィッグと聞くと、おしゃれのために身につける人工毛髪グッズをイメージする方が多いでしょう。赤やピンク、ブルーなど色とりどりのアイテムが実際に販売され、コスプレイヤーが愛用されています。医療用ウィッグとはそのようなアイテムとは異なり、自然な髪型を形作っているのが特徴です。
基本は黒色か明るめの茶髪で、がん治療や脱毛症などによって自身の頭髪を失った方が愛用しています。この医療用ウィッグとは1984年にアメリカで開発され、病気によって毛髪を失った方々を励ますために大学病院で使用されました。
日本には1990年代に普及し始め、脱毛に悩む方が利用するようになったのです。近年になって一部の自治体が補助金制度を設けているようです。それまでは全額自己負担でオーダーメイドしてきましたが、補助金申請によって安価で手に入るようになり、現在では120万人ほどの方が愛用しているアイテムの1つになりました。
医療用ウィッグはどこで買えるの?
医療用ウィッグは、一般的に病院で申し込めば購入することが可能です。がんや脱毛症などの治療を受けて、自身の頭髪を失ってしまった方なら買うことができます。購入時には必ず担当医の診断書が必要になり、これを提示することで補助金を申請できるというわけです。
また昨今では、インターネット上にある通信販売サイトでも、医療用ウィッグを取り扱っているショップが多くなりました。以前はオーダーメイドの商品が過半数を占めていましたが、既製品も以前に比べると品数がそろっています。病院で購入するかネット通販を利用するのかの2パターンとなりますが、どちらでも試着サービスを受けることもできるので、自身が利用しやすい方を選ぶとよいでしょう。
医療用ウィッグを自然につける方法!
ウィッグを愛用される方の中には、風が強い日は飛ばされないかと不安を抱く方も少なくありません。また、ズレるということが気になってお出かけ中でもいつも不安を抱くことでしょう。その問題を解消してくれるアイテムが、専用クリップだとされています。
このクリップは2015年以降に販売されている医療用ウィッグには、既に備わっているものも多いようです。所有している医療用ウィッグにない場合は別途購入することが可能で、しっかりと安定して身につけるサポートをしてくれます。クリップは裏面に2箇所または3箇所に備わっていて、かぎ爪状になっているのが特徴です。
これを自身の頭髪に噛ませることでズレたり、風で飛ばされるということがなくなるでしょう。ワンタッチ式で扱いやすく、もしも劣化した場合は交換用パーツを使えば元通りにもできるようです。自身の頭髪と同じように医療用ウィッグを身につけるためには、クリップを使用すればより高い安心感と満足感を得られるでしょう。
医療用ウィッグの概要と購入できる場所と、クリップを活用するよさについて見ていきました。男女専用の医療用ウィッグが販売されており、誰でも自然な頭髪を手に入れることが可能です。クリップを装着すれば、ズレを防げて安心感も得られるでしょう。初めて医療用ウィッグやクリップを使う方は、試着できるショップを選ぶようにしてください。納得できる医療用ウィッグとクリップを見つけられるでしょう。