医療用ウィッグの種類と選び方
がんになったために抗がん剤治療を行い髪の毛を失ってしまった際には、医療用ウィッグがとても頼りになります。
実は、いくつか種類がありますので、自分に一番合っているのはどれかをよく考えた上で購入しましょう。
自分に合った医療用ウィッグの選び方について知っておく必要があります。
人毛で作られているだけではありません
医療用ウィッグはとても自然な仕上がりをしています。
その全てが人毛100%で作られていると思っていませんか。
もちろん、人毛100%もありますが必ずしも人毛100%というわけではありません。
それは、人毛だけで作ったからと言って自然な仕上がりになるとは限らないからです。
そして、お手入れのことを考えると人工毛の方が楽です。
また、人毛と人工毛を混ぜて作っていることもあり、この方がより自然な仕上がりになります。
しかも、人毛と人工毛の両方の良いところを併せ持っているので、テカリが気になることもなく、お手入れも楽にできます。
どのような割合で混ぜているのかは商品によっても違いがあります。
それぞれメリットとデメリットがあるので良く考えてから決めましょう。
状態によって大きさを考えましょう
抗がん剤治療であれば髪の毛が全部抜けてしまいますが、円形脱毛症であれば部分的に髪の毛が抜けてしまいます。
どちらも全体を覆う医療用ウィッグをつけるわけではありません。自分の病気によっても選び方があります。
医療用ウィッグはフルウィッグだけではありません。
部分的に使用することができる部分ウィッグもあります。
円形脱毛症だからと言って、周りの髪の毛でうまく隠すだけではありません。
どれくらいの範囲の髪の毛が抜けたのかによっても部分ウィッグを選ぶことができます。
部分ウィッグは大きさの種類がいくつもあるので、よく確認して十分に隠れる大きさを選んでください。
円形脱毛症の場合は、一箇所だけならば部分ウィッグでも十分隠すことができますが、何ヶ所にもできることもあります。
この場合は、フルウィッグを使います。
症状に合わせて使い分けることができるので、幅広い人が利用できる優れものです。
意外と部分ウィッグに大きさの種類があることは知られていないかもしれません。
状況に合わせて最適な医療用ウィッグを選びましょう。
セミオーダーメイドやオーダーメイドできます
最も手軽に手に入れることができるのは既製品ですが、自分に合うサイズが見つからないことがあるかもしれません。
そう言う時は、フルオーダーを考えてみませんか。
少々値段が高額にはなります。
また、出来上がるまでに1ヶ月以上かかることもありますが、色や形、髪の毛の色など自分の好みにできます。
セミオーダーであってもかなり自分の意見を反映させることができるでしょう。
オーダーメイドよりも安く済みますし、出来上がるまでの時間もあまり長くはかからなくて済みます。
より自分の思い通りの髪型にしたいかどうかによって選ぶと良いでしょう。
既製品であっても、ある程度はサイズ調節できますし、種類も豊富です。
オーダーメイドやセミオーダーメイドは髪型に対してこだわりが強い人やサイズが見つからない人に向いています。
まずは、既製品から調べてみましょう。
ロングやセミロングなどもあるので、既製品で十分だと思うかもしれません。
他の条件とも照らし合わせた上で、最適な医療用ウィッグを選びましょう。