医療用ウィッグをリピート購入するときの選び方
「病気の治療中や治療後も自分らしいヘアスタイルを楽しみたい」という方を中心に人気の医療用ウィッグ。前回購入してよかったからと、リピート購入を考える方もいるでしょう。しかし、通常のウィッグとは違い、医療用ウィッグの購入には注意が必要です。後悔しないようにするためにも、リピート購入するときの選び方についてみていきましょう。
治療によって毛髪量が変化することを考える
抗がん剤の治療を開始すると、どうしても薬の影響で髪の毛が抜けてきてしまいます。治療中でも自分らしいヘアスタイルを楽しみたいと悩みを解決してくれるのが、医療用ウィッグです。前回購入して新しいものが必要になり、リピート購入をすることもあります。このとき前回と同じサイズのものを選んでしまうのは注意が必要です。
抗がん剤治療を開始直後は髪の毛が抜けていきますが、治療の経過とともに髪が回復してきます。治療開始直後に多く抜けている状態のサイズを購入してしまうと、回復してきたときにきつくなり使い続けるのが難しくなる可能性があります。
リピート購入するときは治療で髪の毛の量が変化することを考え、アジャスターでサイズ調整ができるものを購入しておくと安心です。サイズ調整ができれば髪の毛が抜けてしまっているときはもちろん、回復してきたときも調節できるので、きついと感じることなく快適に医療用ウィッグを使うことができるでしょう。
アフターフォローが充実している店舗を選ぶと安心
医療用ウィッグを扱っている店舗の中には、アフターフォローが充実しているところも多くあります。リピート購入でアジャスター調節を自分で行うのもよいですが、店舗のアフターフォローを利用してみるのもよいでしょう。
アフターフォローの中には、抗がん剤治療で変化した毛髪量に合わせ無料で手縫いによるサイズ調整を行ってくれるところ、購入後1週間以内であれば交換・返品可能、修復作業が何回も可能というところもあります。医療用ウィッグは購入後1年半~2年ほど使い続けることが大半です。
使い続けているうちにメンテナンスが必要になることも多いため、メンテナンス回数や対象期間も事前に確認しておくと安心です。メンテナンス方法はサロンに足を運んで行うところもあるため、どのような方法のメンテナンス方法なのかもしっかりと確認しておくことが大切です。育毛に関するサービスを受けられる店舗もあるので、できるだけ専門家がいる店舗でリピート購入を検討したほうがよいかもしれません。
医療用ウィッグを選ぶときのポイント
1回目とまったく同じデザインのウィッグを購入するのもよいですが、気分を変えて違うデザインのものにしたいと思うこともあります。リピート購入をする場合も、必ず着用して自分に合っているか、不自然なところがないかを実際に試着してから購入を決めるようにしましょう。
人前に出る機会が多くなり、そういった場所での利用を考えての購入する場合は、周りに不自然な印象を与えないようできるだけ本物の髪の毛に近い質の物がおすすめです。同じ素材でも光沢やツヤの加減で不自然に見えることもあります。また、自分では分かりにくい髪の生え際部分のチェックも忘れてはいけません。
医療用ウィッグは安い買い物ではないため充分に試着をし、自分だけで決めようとせずに周りの意見も取り入れるようにしましょう。治療中は頭皮の状態が敏感になりやすいため、気になるときにすぐ相談できるよう専門家がいるところやサポート体制がしっかりしている店舗を選ぶと安心です。
医療用ウィッグのリピート購入を検討するときは、抗がん剤治療の経過で変化する毛髪量に対応できるものかどうかを確認しましょう。また、着用していて困ったときや不安なことが起きたときのことを考え、アフターフォローが充実しているか確認することも大切です。